『細江慎治WORKS VOL.1~ドラゴンスピリット~』ジャケット制作記

 CDリリースを記念して、『ドラゴンスピリット』のオリジナル・イラストレーター“tatsuya”氏からコラムが届きました。

 貴重なジャケットイラストラフも本邦初公開です。お楽しみ下さい!

 

 「初めまして。私、細江慎治が代表を務めます、株式会社スーパースィープ メディア部の・・・」
こんなDMがある日届きました。
 それはかつて、共にあるゲームを作り上げた旧友が主催する会社からのDMでした。
 今度、細江慎治ワークスというCDを出すので、第一弾にドラゴンスピリットをとのことで、ジャケットの依頼をお願いしたいというDMでした。
 今年はドラスピ誕生から25周年で、更には金冠日食もあり、正にザウエル復活に重なる事もありました。
 そこにこの企画です。
 私もなにかやりたいなぁと思っていたところへの企画でしたので、嬉しい限りです。

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 上からA案、B案、C案と提案しまして色々と検討を練り返し、メール添付で確認してもらい、アムルとアリーシャを並べて立たせたいという事でB案に決まりました。
 そこから各キャラのデッサン修正となるのですが、これがいざとなると中々気に入ったものにならず、描いちゃ消して描いちゃ消してを繰り返し、下の様なデッサンになっていきました。

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 以上の物をPC画面上で合成、微調整を繰り返し、まず全体の色味検討用にざっくりと着色しまして、

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 色味の検討の後に、各キャラで着色を行っていきます。
 これをもとに着色と同時に線の修正を行い、色調調整、テクスチャー、フィルターを重ね、製品版の原稿にしました。

 オリジナルのドラスピを作った時はPCで絵を描くなんていうのはドットまでで、今のようにPhotoshop等の存在はない時代で、コピックで着色していました。
 当時はドラゴンクエストで有名な鳥山明さん等、みんなコピックで塗っていたのです。
 それが今はPC画面で作画着色修正まで出来るので、いい時代になったよなぁと思うのと、あのコピックの香りが懐かしいです・・・・(家にまだ一式残って現役で娘がつかっていますけど)。

 と、以上が今回の「細江慎治WORKS Vol.1~ドラゴンスピリット~ 」のジャケット制作の流れでした。

 買って頂いた方ありがとうございま~す。
 これからの方どうかよろしくお願いしま~す。