ZUNTATA石川勝久氏より寄稿



 ダライアス、レイシリーズに続くZUNTATA BOX企画第3弾として登場した「ナイトストライカー&サイバリオン パーフェクトBOX」ですが、文字通り「パーフェクト」な内容に仕上がっています!それもスーパースィープ、CDプロデューサー氏のマニアック魂のなせる業でしょう(笑)。
 基板からの新規収録はダラやレイの時にもやりましたが、今回のアレンジディスクと設定資料集の内容充実度はスゴイです。いやーまさか21世紀の今になって「Beep」ソノシートに収録されていたアレンジ楽曲が、しかもクリアなマスター音源バージョンで聞けるとは思いませんでしたよ。これでやっと録音していたカセットテープを処分できます(笑)。設定資料集もある意味、病的なまでの充実度で圧倒されます。
 ZUNTATA20年目の節目に相応しいまさにアニバーサリーなBOXだと思いますので、ぜひ手に入れて皆さんのお手元に置いていただければと思います。

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 1987年アルファレコードから発売されたダライアスのアルバムから"ZUNTATA"というブランドネームは始まりました。当時まだ学生だった僕はLPレコードで購入し(時代を感じるなぁ)、何度も何度も擦り切れるまで聞いていた覚えがあります。それからしばらくして僕はそのZUNTATAの一員となり、客観的にゲームミュージックを楽しむということがなかなかなくなったんですが、今回のこの「ダライアスリミックス」では久々にあのLPレコードでダライアスを聴いていたときのワクワク感が帰ってきたような気がします。何せスーパースィープとベイシスケイプという2大サウンド制作集団が寄ってたかって(笑)ダライアスをさばくというのだから面白くならないわけがない。
 これを聞いたら、ZUNTATAによるダライアス/ダライアスIIアレンジアルバム「ダライアス THE OMNIBUS -世代-」(ZUNTATA RECORDS ZTTL-0008)と聞き比べてみるのもまた一興かも・・・?(詳細)



 ナイスト/サイバリオンBOXを「復活」、ダライアスリミックスを「再構築」と考えると、この「アルカノイドDSオーディプラネット」は「現在進行形」という言葉がふさわしいかもしれません。
 今回はあえて全体の曲調を揃えずにバラエティ豊かなサウンドにすることを最優先に考えていたので、実際にゲームに載ったものを聞くまではちょっと不安感があったことも事実です。しかし、いざ次から次へと異なったジャンルの音楽がゲームから流れてくるのを聞いてみると「全然OK!ていうかむしろ狙い通りじゃね?」と一気に自信を取り戻したわけですが(笑)。
 聞く人によっては「ZUNTATAらしくない」と思う人もいるでしょう。しかし、ZUNTATAはいつも「らしくない」ことをやるのが昔からの伝統なのでこれも紛れもなくZUNTATAなんだと僕は思っています。 とりあえず聞いてみてください。今のZUNTATAがそこにあります。(詳細)